石室神社

まさに断崖絶壁、この言葉以外は出てこない程の断崖絶壁に建立された石室神社(いろうじんじゃ)。参拝者は石廊崎漁港から徒歩で15〜20分程行くと辿り着きます。最初の3〜4分はずっと上り坂で、後も微妙な勾配がありそこそこ疲れますが、辿り着けば歩いた甲斐のある景色で相殺です。むしろお釣りが来ます。石室神社の他に、岬の突端には熊野神社もあります。

上り坂を10分
廊崎漁港の駐車場からほぼずっと上り坂を10分程歩いてくるとやっと鳥居に辿り着きます。近くに簡易トイレがありました。

石室神社参道
居を抜けて1〜2分でお目見えする『石室神社参道』の碑。ここからもう少し歩くと石室神社。


庚申神社の御神燈
側は断崖絶壁、左に見えるのが石室神社の社殿。手前の階段はかなりの急勾配になっています。


石室神社
室神社の内部、拝殿です。この床の下が断崖絶壁と思うと参拝もいつも以上に慎重にならざるを得ません。

本殿
殿内部に祀られている社。これ以上奥に空間はなさそうなので、これが本殿という事でよいと思います。


千石船の帆柱
れが伊豆七不思議の一つ、千石船の帆柱。檜で長さが約12メートル。床の一部がガラスとなっており、直接見る事が出来・・・


多量の神籤
殿の壁面に多量の神籤が結ばれています。場所が場所なので、他に結びつける場所があまりないようです。

景色
室神社から眺めるこの先、岬の突端にはもう一つ神社があり、足場は悪いが景色はいいので行った方がいいと思います。


熊野神社
れがもう一つの神社である、熊野神社。絵馬や神籤が所狭しと付けられていて、何が祀られているかよく分かりませんが縁・・・




由緒:祭地は相模灘と遠洲灘の中間に位し東風西風共に筆舌に絶し又陰れし岩礁多く黒潮近くを走ると云ふ難所で在る 或る期藩洲濱田港所属の塩運搬の千石船が此の岬に差掛りし時折悪く黒雲海面をはい雨は篠を突き波浪は峰渓をなす船は最早転覆有るのみと見られ船主船子共になす技もなく一心に見えぬ対岸の石廊権現に向いて無事江戸に着く事が出来得るならば帆船の命で在る帆柱を奉納すると誓願を込めるとさしも荒狂った波もやがて凪いで無事江戸に着く事が出来、荷揚げを済し巨富を得て帰途に付く航海日和に恵まれ往路の出来事も忘れ此の岬の沖を過ぎ様とした だが不思議な事に満帆に追風をはらみ全櫓充分に水をかくも船は一向に進まず坐礁した如くにてやがて次第に風雨強く凶暴なる暴風雨と急変し船子等の不安は往路の期に増して激しく船主は往路の期の願事に思いを致し木の葉の如く震る船上にて斧を以て、帆柱を切倒し海に投じ石廊権現に奉納された すると不思議な事に帆柱は荒れ狂う大波の波頭に乗って幾十丈の高き社殿の御前に供えた如く打上けしと同時に波も静まり船は櫓を以て走り去りしと伝えられて居り 今直當社殿の基礎となりて此の建築物を支えて居り當社の御神威の高きと共に此の神技を伊豆の七不思議の代表的な神話として廣く風光明美さと共に日本全国に知られて居る ※由来より転載
祭神:物忌奈之命(ものいみなのみこと)
例祭日



ご近所神社:中木・深草神社|蝶ケ野・三島神社|妻良・三島宮|青市・若宮神社|下小野・三島神社|青市・三島神社|青市・七夕神社

南伊豆町の有名神社:

参拝した中でお薦め
大國魂神社東京都府中市):東京五社の1社。例大祭のくらやみ祭りが有名で、毎年大勢の参拝者で賑わう。摂末社類が多くある。
石室神社静岡県南伊豆町):断崖絶壁に建立され、参拝するには上り坂を含め20分程歩かなければなりません。着いたら絶景です。
仙波東照宮埼玉県川越市):日本三大東照宮の1つとも言われます。日光東照宮に比べれば規模は小さいが、なかなか立派です。