小野篁(おのたかむら)を祭神として祭っている小野神社。すぐ近くに野菜の無人販売所がありました。今もあるかは知りません。狛犬の目がスプレーの類いで着色されるという悪戯がされていて少々残念。
由緒:小野路は鎌倉みちの宿駅として鎌倉と武藏の国府の置かれた府中に通づる要衝の地にある。宿の入り口にある小野神社は小野篁(おのたかむら)の七代の孫小野考泰が武藏の国司として天禄年間(九七二)頃赴任し、小野路のこの地に小野篁の霊を祀った事に由来する。
小野篁は、平安時代前後の人で和漢に優れた学者で、学問の神様であり、菅原道真の先輩にあたる。篁の孫小野道風は、平安時代を代表する書家で三蹟として有名である。
なお、小山田氏の小野路城があった城山には、小町井戸と伝えられる遺趾もあり、小野氏との関連が深い地である。
応永十年(一四〇三)には、小野路村の僧正珍が寄進を募り、交通の安全を祈願して宮鐘を奉納した。朝夕に別当寺の清浄院(現在廃寺)の僧が宮鐘を撞いて旅人に時を知らせたという。
戦国時代の文明年間に、両上杉の合戦で、この宮鐘は山内上杉の兵によって、陣鐘として持ち去られた。現在は、神奈川県逗子市沼間の海宝院に保管されている。宮鐘は昭和五十九年に多摩市の塩沢貞氏によって復元寄進され、拝殿の右側面に設置されている。
神興は小野神社神興保存会によって修復事業が行われ、昭和六十年九月に奉納された。※案内板より
祭神:小野篁(おのたかむら)
例祭日:九月十三日 新年祭:1月13日
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