小さいながらも春日造を思わせる立派な唐木田稲荷神社。社殿はもちろん、境内の植木や小さい社など手入れが行き届いていてよい雰囲気でした。置千木(屋根の角)から判断すると男神を祀っているようですが、真相は不明です。
由緒:かつての唐木田は山並に囲まれた静かな農村で細長い谷戸に二十数戸の家が点在していた。山間いから湧出る水は小川となって東流し、僅かな平地は水田として、緩やかな山は頂きに至るまで耕されて、四季折々の風情をかもし出していた。
昭和四十年多摩ニュータウン事業が決定され、住宅地とその周辺は区画整理により開発されることとなる。昭和五十八年工事のため鶴牧六丁目の仮住宅に集団移転をし、五年の歳月を掛け山を削り谷を埋めて造成され、谷戸は十七・八米の埋土となり地形は一変した。
旧記に唐木田稲荷は谷戸中の氏神なりとある。その稲荷神社も造成工事の完了に伴い平成元年十月に再建された。
ここに、当地の繁栄を祈念し、併せて開発の波に埋没された先祖の供養を念じ、この碑を建立する。※記念碑より
祭神:
例祭日:
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